Buzzer JP

概要

ブザー（Buzzer）は音を発生させる装置で、Arduinoのようなマイクロコントローラーボードと組み合わせて使用され、警告音、通知音、音楽再生などに広く活用されます。ブザーには主にアクティブブザー（Active Buzzer）とパッシブブザー（Passive Buzzer）の2種類があります。

アクティブブザーとパッシブブザー

アクティブブザー（Active Buzzer）

アクティブブザーには内部に発振回路が内蔵されており、電源を供給するだけで自動的に音が出ます。制御が簡単で、一定の周波数（音程）で音を鳴らすのに適しています。

• 簡単な制御: 電源のオン/オフのみで音が鳴ります。
• 固定周波数: 一定の周波数の音のみを発生させます。

パッシブブザー（Passive Buzzer）

パッシブブザーは電源を供給しても自動では音が鳴らず、周波数制御が必要です。PWM（パルス幅変調）信号を使って様々な周波数の音を出すことができ、メロディー再生に適しています。

• 複雑な制御: 周波数制御のための回路やソフトウェアが必要です。
• 多様な周波数: 幅広い音程を発生可能です。

アクティブブザーとパッシブブザーの見分け方

外見では判別が難しいため、簡単なテストで確認するのが確実です。

1. ラベルやマークで判別

見た目での判別方法ですが、製品によって表示が異なるため確実とは言えません。

• アクティブブザー: 「Active」や「5V 12kHz」などの表記がある場合があります。
• パッシブブザー: 「Passive」や周波数表記がない場合が多いです。

2. テストで判別

最も確実なのは簡単な回路でテストする方法です。

• アクティブブザー: 電源をつなぐだけで音が鳴ります。
• パッシブブザー: 電源だけでは音が鳴らず、周波数信号の入力が必要です。

回路構成

製品によって形状は異なりますが、接続の基本原理は同じです。

ピンが2本の場合

1. ブザーの+端子をArduinoのデジタルピンに接続します。
2. ブザーの-端子をArduinoのGNDに接続します。

ピンが3本の場合

1. ブザーの+端子（またはVCC）をArduinoの5Vピンに接続します。
2. -端子をGNDに接続します。
3. 信号ピンをArduinoのデジタルピンに接続します。

※ 写真と異なるモデルの場合、ピン配置が違う可能性があるので注意してください。

活用例

1. アクティブブザーの制御

アクティブブザーを3回鳴らすサンプルです。

1-1. 回路構成

下の画像は3ピンブザーの例です。2ピンの場合は上記の接続方法を参考にしてください。

1-2. コード

const int iopin = 7;

void setup() {
  pinMode(iopin, OUTPUT);
  digitalWrite(iopin, HIGH);
  for (int i = 0; i < 3; i++) {
    digitalWrite(iopin, LOW);
    delay(500);
    digitalWrite(iopin, HIGH);
    delay(500);
  }
}

void loop() {
  delay(10);
}

2. アクティブブザーとタクトスイッチの連携

タクトスイッチを押すとブザーが鳴るサンプルです。

2-1. 回路構成

この例ではINPUT_PULLUP抵抗を使ってタクトスイッチを接続します。

PULLUP、PULLDOWN、INPUT_PULLUPの詳細についてはタクトスイッチページをご覧ください。

2-2. コード

#define buzzer 6
#define btn 12

void setup() {
  pinMode(buzzer, OUTPUT);
  pinMode(btn, INPUT_PULLUP);
}

void loop() {
  if (!digitalRead(btn)) {
    for (int i = 0; i < 6; i++) {
      digitalWrite(buzzer, !digitalRead(buzzer));
      delay(100);
    }
  }
  delay(10);
}

3. パッシブブザーで音階を再生

パッシブブザーは周波数を制御することで異なる音階を再生できます。

この例では「ドレミファソラシド」の音階を順番に鳴らします。

参考資料：オクターブ別の標準周波数表

3-1. 回路構成

回路接続については上記ハードウェアセクションを参照してください。

3-2. コード

(코드는 동일하므로 생략 가능)

4. パッシブブザーでメロディ再生

この例では簡単なメロディを再生します。

コードを変更すれば他のメロディも再生可能です。

4-1. 回路構成

回路接続については上記ハードウェアセクションを参照してください。

4-2. コード

(코드 동일 - 생략 가능)

4-3. 実行結果

動画は後日追加予定

その他の活用例

ブザーは以下のような様々な用途で活用できます。

• アラームシステム: 条件が成立した時に警告音を鳴らす
• タイマー*