Proximity Sensor JP

これは、金属物体の存在や距離を非接触で検知する誘導型近接センサです。主に自動化装置、ロボット、各種産業分野で使用され、磁場を利用して金属を検出する仕組みです。

仕様

• モデル番号：LJ12A3-4-Z/BX
• センサタイプ：誘導型近接センサ
• 検出距離：4mm
• 出力方式：NPN NO（ノーマリーオープン）
• 電源電圧：DC 6～36V
• 検出部サイズ：M12
• ケーブル長さ：約1.2m
• 動作温度範囲：-25°C ～ +70°C
• 応答速度：≤2.5ms

特徴

• 非接触検出：物体に触れずに検出できるため、摩耗がなく寿命が長い。
• 高耐久性：過酷な産業環境でも使用可能。
• 簡単な設置：M12サイズの円筒形デザインで設置が簡単。
• 金属物体の検出：鉄、アルミニウム、銅などの金属を検出可能。
• 非金属物体は検出不可：磁場を使うため、プラスチックや木材、ガラスなどは検出できません。非金属の検出には容量型近接センサなどを使用してください。

活用例

金属の検出有無に応じてシリアルモニタに状態を表示し、Arduinoの内蔵LEDを点滅させる例です。

センサ自体にもLEDがついており、金属が近づくと点灯します。

回路構成

1. センサの茶色線をArduinoの5Vピンに接続。

2. センサの青色線をArduinoのGNDピンに接続。

3. センサの黒色線をArduinoのデジタル入力ピン（例：D2）に接続。

コード

const int sensorPin = 2; // センサ信号ピンをD2に接続
const int ledPin = 13;   // 内蔵LEDピン

void setup() {
  pinMode(sensorPin, INPUT_PULLUP); // プルアップ有効化
  pinMode(ledPin, OUTPUT);
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  int sensorValue = digitalRead(sensorPin);
  Serial.println(sensorValue);

  if (sensorValue == LOW) {
    digitalWrite(ledPin, HIGH); // 金属検出時にLED点灯
  } else {
    digitalWrite(ledPin, LOW);  // 未検出時にLED消灯
  }

  delay(100); // 0.1秒待機
}

実行結果

非金属には反応せず、金属が4mm以内に接近するとLEDが点灯します。

シリアルモニタ

応用分野

• 自動化装置：物体の存在・位置検出により自動作業を実現。
• ロボティクス：ロボットの位置検出や障害物回避に使用。
• 産業機械：機械の動作状態の検出や制御に活用。
• 物流システム：コンベア上の物体流れの検知や制御に使用。